Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

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早稲田大学大学院教授、株式会社ローランド・ベルガー会長を務める遠藤功のプロフィールを紹介します

講演活動についての概要を紹介します

『現場力を鍛える』『見える化』など、遠藤功の書籍を紹介します

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連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.358 はなれ

[2017-09-19]

 マザーハウスが9月14日に新しいお店をオープンしました。その日はマザーハウスの取締役会があったので、終了後立ち寄ってきました。
 この新店はマザーハウス初のストールの専門店で、「マザーハウスはなれ」と命名されました。本店のすぐ隣の場所なので、「はなれ」と名付けられました。
 「はなれ」のそばには、ジュエリー本店もあります。秋葉原はマザーハウスの「聖地」になりつつあります。マザーハウスファンにとっては、特別の場所なのかもしれません。
このコラムでも以前紹介したように、私は7月にネパールを訪問し、ストールの生産現場を訪ねてきました。どんなところで、誰が、どのようにマザーハウスのストールをつくっているのかを間近で見てきたので、それが日本のお店でどのような空間で、どのように演出され、お客様の手元に届くのか、とても興味がありました。
 材料にこだわり、途上国で生産し、それを先進国のお客様に自分たちのお店で販売する。上流から下流にいたるまでのすべてのプロセスを自分たちで行うというのが、マザーハウスのこだわりです。
 「はなれ」ではネパールの職人たちが丁寧にこだわったストールからオリジナルデザインのプリントストールまで、すべてのストール約150種類が揃っています。
また、「ストールの向こう側」を体験できるコーナーもあり、生産地の映像を見ることができます。単に商品を販売するだけでなく、それがどこでどのようにつくられているのかというストーリーを伝えるのも、マザーハウスにとってとても大事なミッションです。

 「はなれ」はシンプルですが、とても居心地の良い空間に仕上がっていました。ゆったりとしたネパールの時間が流れているなあと感じました。
 ストールという商品は、「主役」の商品ではありません。「脇役」で地味な商品です。でも、ストールを上手に使いこなせば、とてもお洒落に見えます。欧米に行くと、ストールを上手に使いこなしている女性をよく見かけます。
 「脇役」の商品の専門店をつくるというところが、いかにもマザーハウスらしいセンスだと思います。センスの良いストールの使い方を提案し、日本でストールブームをつくってほしいと願っています。
 マザーハウスは今後ストールだけでなく、靴下や手袋、シャツなどファブリック商品を広げて、新たなひとつの事業に育てようとしています。この専門店はその第一歩です。
 バングラデシュのバッグから始まり、インドネシアやスリランカでのジュエリーへと広がり、さらにファブリックへの挑戦と進化を続けるマザーハウス。まだまだ小さな会社ですが、実にたくましい会社です。こうした会社が増えれば、日本はもっともっと元気になるのにと思っています。

[今週の出会い]

 「はなれ」でネパールのカントリーマネージャーである田口ちひろさんと再会しました。ネパールでストールのものづくりに奮闘する田口さんにとって、専門店のオープンはとても感慨深いものだと思います。田口さんと店長の山崎靖子さんとの記念ショットです。二人の頑張りで、この小さな一歩から大きな花が咲くことを期待しています。

[今週のシナ]

 散歩の後、ソファでお昼寝中のシナです。涼しくなってきたので、毎日軽快に散歩を楽しんでいます。シナの大好きな秋がやってきます!