Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

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連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.221 高岡

[2014-09-01]

 先週、富山県高岡市を訪ねてきました。北國銀行高岡支店の主要取引先の経営者の方々を集めた会合で講演をさせていただきました。
 皆さんとても熱心で、質疑応答も活発でした。こうした講演会ではなかなか質問が出ないのが一般的ですが、講演者としてはひとつでも二つでも質問があると張り合いがあります。

 講演の前に2時間ほど時間があったので、高岡の街を散策しました。富山には何度も来ていますが、高岡は初めてです。
 調べてみると、高岡は1609年に加賀前田家2代目当主前田利長公が開町した400年の歴史を持つ街。商都として発展し、見どころも数多くあります。
 まず訪れたのは、国宝瑞龍寺。前田利長公の菩提を弔うために三代藩主利常公によって1645年に建立された由緒正しいお寺ですが、ここが素晴らしかった!
 中庭の緑が鮮やかで、それを取り囲むように山門や法堂が配置されています。そして、その周囲は回廊でつながっています。けっして大きなお寺ではありませんが、その質の高さは際立っています。
 このお寺を建てたのは山上善右衛門嘉広という人で、前田家の信任の厚い名工だったそうです。建物の多くが国宝、重要文化財に指定されています。

 瑞龍寺を後にして、金屋町に向かいました。この町はかつて鋳物師が数多く住んでいた町だそうです。「さまのこ」と呼ばれる千本格子が施された家並みがとても美しい町です。
 前田利長は街づくりのために鋳物師を招き入れ、この地に鋳物場を開設させました。その後、高岡の鋳物産業は発展し、高岡銅器として全国的に有名になりました。
 金屋町の家々の軒先には、鋳物でつくられた風鈴が吊るされていて、晩夏の風に涼しげな音色を立てています。町の一角には高岡市鋳物資料館があり、その歴史を知ることができます。
 高岡のような歴史ある地方都市に来るたびに、これだけ見どころのある街が東京近郊にあればどれだけの人が集まるだろうといつも思います。日本には素晴らしい歴史、見どころが数多くあるのに、それが活かされていないのは本当にもったいないことです。

 来年3月に北陸新幹線がいよいよ開業し、高岡にも新幹線が停まります。交通の便がよくなることが、こうした地方都市の活性化には欠かせません。
 今回はわずか2時間の散策でしたが、いずれゆっくりと再訪したい街のひとつになりました。

[今週の出会い]

 高岡に行く前に、新湊に立ち寄りました。せっかく富山に来たのだから、美味しい魚を食べようと、新湊のきっときと市場を目指しました。
 近くには最近開通したばかりの新湊大橋や海王丸パークがありますが、ゆっくり立ち寄っている時間はありません。シラエビなど富山ならではの海の幸満載の海鮮丼は絶品!一気にかき込んで、高岡に向かいました。

[今週のシナ]

 トイレットペーパーを食い散らかして、カメラ目線のシナです。「何か文句ある・・・」といたずらっ子のように挑発します。シナにとってはストレス発散です。