Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

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早稲田大学大学院教授、株式会社ローランド・ベルガー会長を務める遠藤功のプロフィールを紹介します

講演活動についての概要を紹介します

『現場力を鍛える』『見える化』など、遠藤功の書籍を紹介します

各種メディア、各種媒体での掲載とその概要を紹介します

一流のビジネスパーソンを目指す人のための総合型ビジネススクール「カラーズ・ビジネス・カレッジ」を紹介します

「現場学」を研究し、強い現場づくりを目指す遠藤研究室を紹介します

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連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.361 奇跡を起こす

[2017-10-10]

 ラグビーシーズンが開幕しました。私は昔からのラグビーファンなので、秋のシーズン開幕を毎年楽しみにしています。TOPリーグ、大学ラグビーなど毎シーズン5試合くらいは秩父宮ラグビー場に観戦に行きます。
 外苑前の銀杏並木が色づく頃の観戦は、気分転換にはもってこいです。「あー、今年もこのシーズンが来たな~」と思いながら、熱いプレイに感動をもらっています。
 先日は、慶應対成蹊の試合を観戦してきました。私は慶應のラグビーがとても好きです。今は東京ガスのヘッドコーチをされている林雅人さんが監督を務められている時にご縁ができ、観戦するようになりました。
 理詰めの分析をし、合理的な戦法を編み出し、選手たちを身体的にも精神的にも鍛え上げ、強豪校に果敢に立ち向かっていく。本気で奇跡を起こそうとする姿を見て、感銘したのです。

 帝京や東海といった新興大学がめきめきと力をつけ、大学生とは思えないほど鍛え上げています。優秀な高校生ラガーマンの勧誘が難しい慶應や早稲田は、選手層という面ではとても劣っています。まともに戦ったのでは、正直、勝ち目はありません。
 ラグビーは「最も番狂わせが起きにくい」スポーツだと言われています。善戦はできるかもしれませんが、最後は本当に力があるところが勝つというのがラグビーの特徴です。
 しかし、小兵でスキルも経験も劣っているチームが、とんでもないことを起こす可能性もゼロではありません。そこにラグビーの醍醐味があると私は思っています。
 前回のワールドカップで日本代表が南アフリカに勝つというような信じられないようなことも起こり得ます。確率的には低いかもしれませんが、僅かな可能性を信じてみんな懸命の努力を続けているのです。
 実際、林さんは早稲田を倒し、大学選手権でも準優勝するという奇跡を起こしました。「本当に奇跡って起きるんだ!」といたく興奮したのを今でも覚えています。
 慶應ラグビーの最大の魅力は、その「挑戦者魂」にあります。常にチャレンジャーであり続ける。相手が強かろうが、大きかろうが、ひるまず、しつこく向かっていく。強者にとってこれほど嫌なことはありません。
 日本代表が南アに勝った時も、南アの選手たちは日本のしつこさに心底参っていました。身体やスキルでは劣っていても、日本代表は精神力で勝っていました。執念、愚直という精神の充実こそが、弱者にとっては最大の武器なのです。
 私の母校である早稲田もこのところ低迷が続いています。スター選手だった山下大悟監督を迎えて2年目。しかし、名門復活の道のりは容易ではありません。
 名門・早稲田がこれまでの伝統や誇りをかなぐり捨てて、真のチャレンジャーになり切れるかどうか。慶應や早稲田が次々と奇跡を起こし、大学ラグビーの下克上を果たしてもらいたいと願っています。

[今週の出会い]

 早稲田大学ラグビー部元監督の中竹竜二さん、研修でお世話になっている株式会社カラーズ社長の高田裕子さん、ローランド・ベルガー代表の長島聡さん、人事を担当してくれている桜井裕子さん、寺師文子さんと会食をしました。美味しい料理に、美味しいワインや日本酒・・・。何を話したのかも覚えていないほど楽しいひとときはアッという間に過ぎていきました。

[今週のシナ]

 シナはトリミングに行って、さっぱりしてきました。ようやく秋らしい爽やかな日が増えてきました。毎日、軽快に散歩を楽しんでいます!