Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

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早稲田大学大学院教授、株式会社ローランド・ベルガー会長を務める遠藤功のプロフィールを紹介します

講演活動についての概要を紹介します

『現場力を鍛える』『見える化』など、遠藤功の書籍を紹介します

各種メディア、各種媒体での掲載とその概要を紹介します

一流のビジネスパーソンを目指す人のための総合型ビジネススクール「カラーズ・ビジネス・カレッジ」を紹介します

「現場学」を研究し、強い現場づくりを目指す遠藤研究室を紹介します

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連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.364 「伝える」ではなく「伝わる」

[2017-10-30]

 10月21日(土)に株式会社カラーズが主催する「ネクスト・リーダーズ・キャンプ」(NLC)の3回目を行いました。これは早稲田大学ラグビー部元監督で、日本ラグビー協会コーチングディレクターを務められている中竹竜二さんとのコラボで行っているもので、次世代リーダーを実践的に育てようというプログラムです。
 今回は11名が参加。様々な業種、職種のバラエティ豊かなメンバーたちが集まりました。
 全4回のコースで、最初の2回は中竹さんが担当しました。自分自身のリーダーシップスタイルを見つけるという内容で、そのためには自分自身と真正面から向き合うという濃密な内容だったようです。
 それを受け、私が担当する2回の講座ではリーダーとしてのコミュニケーション技術、スキルを改善するというトレーニングを行います。
 リーダーにとってコミュニケーション力は生命線です。卓越したリーダーは、卓越したコミュニケーション技術を身につけています。人をその気にさせ、人に動いてもらうことができなければ、目的を達成することができません。
 にもかかわらず、コミュニケーションにあまりにも無頓着な人が多いのが現実です。自分流のやり方で、一方的に相手に伝える。それがコミュニケーションだと思い込んでいる。それでは人を共感させ、動かすことはできません。
コミュニケーションとは「伝える」ことではありません。受け手に「伝わる」ことです。受け手を意識して、どうしたら伝わるのかを考え、工夫し、改善する努力が不可欠です。
 コミュニケーションは技術なので、改善することができます。自分の欠点やマイナスを意識し、努力を重ねれば、必ずよくなります。私自身もようやって改善させてきました。
 文章が長い、話すスピードが速すぎる、間がない、「えー」「あのー」が多い、声が小さい、姿勢が悪い・・・。こうした現実を直視し、マイナスをなくしていけば、「達人」にはなれなくても、相手に十分に「伝わる」コミュニケーションができるようになります。
 今回はまず肩慣らしとして自己紹介をやってもらいました。それだけでも、個々人の個性、技術の差、創意工夫の違いが如実に表れます。
 さらに、ゲストスピーカーとしてマザーハウス社長の山口絵理子さんに来てもらいました。山口さんの話を聞き、コミュニケーターとしてどこが優れているのかを実感してもらうためです。
 まるでジェットコースターのような人生を歩む山口さんの話そのものが面白いのは言うまでもありません。しかし、今回はなぜ山口さんの話がみんなの心に響くのかをコミュニケーションという観点で考えてもらいました。みんな数多くの気付きを得て、たっぷり刺激を受けたようです。

 終了後はネパール料理店で懇親会。今月誕生日を迎える2人のケーキも用意され、大いに盛り上がりました。
 次回はプレゼンテーションをしてもらう予定です。カメラで撮った自分の姿を見てもらい、改善するというより実践的な内容です。受講生たちがどのように改善し、進化するのか、とても楽しみです!

[今週の出会い]

 『新幹線お掃除の天使たち』の中国語版が出版されました。日本で好評を博し、ミュージカルにもなった原作が中国で読まれるのはとても嬉しいことです。
 私の著作で中国語に翻訳されたのは、現場力三部作そして『経営戦略の教科書』に続き5冊目です。中国の読者がどのような感想を持つのか、ぜひ聞いてみたいなあと思っています。

[今週のシナ]

 トリミング前で多少ぼさぼさのシナです。このところ秋雨や台風が続き、なかなか散歩に行けません。このところ、ちょっとフラストレーションが溜まっているシナです。