Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

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早稲田大学大学院教授、株式会社ローランド・ベルガー会長を務める遠藤功のプロフィールを紹介します

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連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.402 ささいだけど、大事なこと

[2018-09-25]

 先々週、久しぶりに早稲田に行ってきました。中国から来日している経営者の皆さんに講義をするのが目的でした。
 まだ秋学期の授業が始まっていないのか、キャンパスは思ったより落ち着いていて、久しぶりにしばし散策を楽しんできました。
 中国の皆さんからは、桂花烏龍茶をいただきました。私は金木犀が大好きなので、このところ毎日その香りを楽しんでいます。
 受講したのは、約15名ほど。同時通訳を介しての講義ですが、皆さんとても熱心で、私の話に集中して聞いてくれました。質疑応答も活発で、予定時間を過ぎても質問が終わらないほどでした。
 私は10年近く前から中国人経営者向けに講義をしています。長江商学院の客員教授として北京や上海で講義をしたこともあります。
 正直言って、以前の受講生の中には不真面目な人もいました。私が早稲田の教室に出向くと、当初聞いていた人数よりはるかに少ない受講生しかいないこともありました。
ある受講生が授業を欠席して銀座に買い物に行くと言うと、それにつられて何人もが授業をすっぽかしたと後で聞きました。当時は、「学ぶ」という姿勢が希薄で、物見遊山で日本に来ていたのでしょう。
 授業に現れても、授業中ずっとスマホをいじっていたり、授業の途中で教室から出ていき、戻ってこない人もいました。
 そうした時と比べると、中国の受講生たちの熱心さ、本気さは格段に上がりました。「何かを学びたい」という意欲が感じられます。
 しかし、それでも私には気になることがあります。それは授業の途中で席を立ち、トイレに行く人が必ずいるのです。今回も正味75分の講義中、3人が席を立ちました。
 「生理現象だからしようがないじゃないか」という人もいるでしょう。確かにその通りです。トイレに行きたいのだから、「行くな」というわけにはいきません。
 でも、教える立場からすると、正直あまり気分のいいものではありません。「これは大事だぞ」と思うことを話している時に出ていかれると、「なぜ今なんだよ・・・」と思うこともあります。たった90分の授業なのだから、授業の前に行っておけよと思ってしまいます。まだまだ人間修養が足りません。
 文化・風習の違いだからしようがないと片付けることもできます。でも、彼らは中国でも同じようにしているのでしょうか?彼らより目上で、立場の高い人たちとの会合で、その偉い人が話しているさなかにトイレに立つのでしょうか?
 すべては、相手に対するリスペクトなのではないかと私は思っています。リスペクトは行動に現れます。リスペクトは相手に伝わります。
 人の振り見て我が振り直せ。私は常にリスペクトを持って相手と接しているだろうか?ささいだけど、とても大事なことを考えさせられる1日でした。

[今週の出会い]

 出張帰りに新横浜駅で食べた洋食キムラのチーズハンバーグです。ふっくらしていて、濃厚で美味しい!これだけでは物足りず、思わずカニクリームコロッケを注文。白ワインとの相性が抜群でした。食欲の秋、来る!

[今週のシナ]

 毛が伸びてきて、おじいさんのような表情のシナです。でも、涼しくなってきたので、散歩は軽やかに楽しんでいます!