Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

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早稲田大学大学院教授、株式会社ローランド・ベルガー会長を務める遠藤功のプロフィールを紹介します

講演活動についての概要を紹介します

『現場力を鍛える』『見える化』など、遠藤功の書籍を紹介します

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一流のビジネスパーソンを目指す人のための総合型ビジネススクール「カラーズ・ビジネス・カレッジ」を紹介します

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連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.16 遠藤ゼミ

[2010-04-20]

 もう1ヶ月ほど前になりますが、3月25日に早稲田大学ビジネススクールの修了式が行われました。我が遠藤ゼミの5名のゼミ生も無事巣立っていきました。5名の内、3名は企業派遣組(泉行信さん、篠田悠輔さん、大野慎悟さん)なので、派遣元企業に戻りましたが、それぞれ新しい部署で新しい任務にチャレンジしています。
 自費で来ていた小松有加さんはデロイトトーマツコンサルティングに、韓国からの留学生だった金載楨さんはサムソンエレクトロニクスに入社しました。卒業生がそれぞれの職場で大活躍してくれることを祈っています。(写真は卒業記念に贈っていただいたOperational Excellenceのロゴ入りのマグカップです。)

  私は2003年から早稲田大学ビジネススクールでゼミを担当するようになりましたが、これまでの卒業生は計48名。現在の在学生7名を加えると、55名の学生が遠藤研究室で学んだことになります。
 私の研究テーマは「現場力」なので、どうしても泥臭いイメージがあります。戦略やマーケティングなどといった華やかさや分かりやすさ、とっつきやすさはありません。

 ですから、ゼミを開講した当初は男子学生、しかも“おじさん”ばかりが私のゼミを志望しました。最初の年のゼミ生は6名。平均年齢は40歳近かったと思います。「遠藤ゼミは“おじさん”でなければ入れない」という悲しい噂が立っていたと後で聞きました。
ゼミ合宿を箱根で行いましたが、華やかさや和やかさなどまったくなし。修士論文の中間報告を各自が行ったのですが、ほとんど体育会系のノリで、厳しい突っ込みが連発していました。ゼミ生のひとりは「上司に叱られているようだ・・・」と溜め息をついていました。
 しかし、最近は様相が大きく変わってきています。現在のゼミ生7名の内、なんと4名が女性。内2人は韓国からの留学生です。在学生も含めた55名の内訳を調べてみると、なんと女性が13名。留学生も9名います。(韓国5名、中国3名、台湾1名)
 言葉使いの粗っぽい私から厳しいことを言われるのはけっして楽しいことだとは思わないのですが、最近は女性や留学生の方がそれを望む傾向があるのかもしれません。逆に、“草食系”男子はどうも私のゼミには近づかないようです。
 年に1度、秋にゼミのOB会を開きますが、女性や留学生が増えていることを知って、昔の卒業生はびっくりしています。「なんか遠藤ゼミも雰囲気が変わったよね・・・」けっして嘆いているわけではないのですが、あまりの変化を受け止めきれていないようです。
 今年から私は夜間主MOTの担当になったので、ゼミ生の特徴もまた大きく変わると思います。モノづくりや技術に関係する仕事に従事する学生がメインなので、もしかしたら昔の遠藤ゼミのような雰囲気がまた戻ってくるかもしれません。
 しかし、遠藤ゼミの基本は変えるつもりはありません。修士論文のテーマに制約はありません。本当に自分が研究したいテーマを見究めたのなら、どんな分野でも領域でもかまいません。
唯一の決まりごとは、「実証的研究」を行うことです。既存の書籍や論文、データなどだけを集めて、そこから論理構築をするのではなく、自ら現地現物で「一次情報」を集め、生の材料から思考を積み上げ、論理構築をしていく。数多くの外部インタビューを行ったり、アンケートを設計して、実施したり、自ら汗をかき、「事実」(Fact)に接するところからスタートするのが、私のやり方です。
 当然、それは手間暇がかかります。時にはうまくいかないことも多々あります。しかし、だからこそ「一次情報」に大きな価値があるのです。
インターネットを検索すれば、何十万、何百万もの情報に瞬時に接することができます。しかし、それはすべて「二次情報」「三次情報」という間接情報です。効率的な情報収集という意味では便利ですが、情報の「歪み」という面では常に大きなリスクが潜んでいます。
自ら「一次情報」「事実」に接することの重要性は、情報化社会の中では益々大きくなっています。私は修士論文の執筆というプロセスの中で、その重要性を体感してもらいたいと思っています。

[今週の出会い]

 日本におけるラグビーの最高峰・トップリーグに今期から参戦するNTTコミュニケーションズシャイニングアークスの栗原徹選手とのツーショット。栗原君は慶應義塾大学時代からスター選手として知られ、3年の時には大学日本一に輝きました。卒業後はサントリーに入社し、そこでも大活躍。日本代表として2003年のワールドカップにも出場。キャップ27を持つラグビー好きなら知らない人はいない選手です。
 2008年にNTTコミュニケーションズに移籍。2年で同チームをトップリーグに引き上げた立役者のひとりです。
 栗原君ほどの選手なら他のトップリーグのチームへの移籍も可能でしたが、彼は敢えて当時下部リーグ(トップイースト)にいたNTTコミュニケーションズを選びました。敢えて困難な道を選び、その選択が間違いでなかったことを証明するために最善の努力を尽くし、結果を出す。選手としてだけでなく、将来の日本ラグビーを牽引するリーダーとして大いに期待しています。

[今週のシナ]

 大好きなハマちゃんの家の門の前で動かないシナ。ハマちゃんが出てくるまで動こうとしません。家にいるときは、わざわざ出てきてくれて、シナと遊んでくれます。本当にいつもありがとうございます!お留守のときは、シナに「今日はハマちゃんお出かけだよ・・・」と言うと、尻尾をダラリと下げて、とぼとぼと歩き始めます。ハマちゃんに会えると本当にハッピーなのです。

(お知らせ)

 来週はゴールデンウィークのため、「Weekly現場通信」はお休みさせていただきます。次回は5月10日の予定です。お楽しみに!